FOME、FOME BASEが出来たきっかけとは?〜その2〜
- FOME
- 2017年4月20日
- 読了時間: 7分
9年間勤めた佐川急便を辞めたたけ、そしてとも。
『CHANNNEL SQUARE』に入り、どのように進化を遂げたのか?
阿部:「9年間努めた仕事を辞めるって勇気が要る選択だったんじゃないですか?
たけ:「確かに勇気が要りました。ただそれ以上にFOMEを何とかしたいって気持ちがあって、勿論このまま引き下がれないし、僕たちも福島の為っていう想いがあってFOMEを立ち上げたんですけど、福島の為ってこれから未来ある子供たちの為に繋がる事だと思うんですよね。だからCHANNEL SQUAREさんの想いも分かるし、そこに刺激も貰いましたので間違いはなかったと思います。」
とも:「色々ボランティアをさせて頂く中で勉強させて貰ったし、何よりも自分たち大人がやっぱり声を出して言わないといけないと思ったんですよ。これからの福島、そして日本を創っていくのは自分たち大人じゃないですか。それが福島に人が住めない場所が出来てしまって、それを黙っていられるはずがないですよ」
阿部:「CHANNEL SQUAREさんに入ってどう変わって来たんですか?」
たけ:「最初は一年間とにかく勉強しようって思って、基本はスラックライン、スケートボード、ボルダリングのあるパークを管理していました。ただ本当に子どもは無邪気なんですよね。何するにしても素直で、感情むき出しの所もあれば、毎日がお祭り騒ぎで楽しかったですねw」
とも:「子供たちのパワーは本当に凄いよね!!大人が圧巻されてしまうというか、こんなにも無邪気で自分もそんな時があったんだなって改めて気付かされるというか」
たけ:「また、外部出展の時は代表の平と一緒に行動する機会が多く、色んな事を勉強させていただきましたね」
たけ:「その中で2016年4月11日にFOMEとして起業して5月にCHANNEL SQUAREさんと連携事業として店舗の一角にFOMEのブースを設けさせて頂いて、そこでアウトドア部門的な感じで色々なフェスのお手伝いをさせて頂きました。
たけ:「その中でも日本最高峰のFUJI ROCK に出店させて頂いたのは本当にありがたい事でしたね。」
阿部:「FUJI ROCKに出店したんですか?」
とも:「中々出来ない経験をさせて頂きました」
たけ:「1番はCandle Junさんの世界観に触れられたのですかね」
とも:「Junさんの世界観、そして想いは本当にヤバいね」
たけ:「そんな機会を頂いたCHANNEL SQUAREさんに本当に感謝です」
阿部:「出逢いは本当に素敵ですね、人の出逢いが進化させてくれるんですね。そこからどうCamp場に繋がっていくんですか?
たけ:「世の中的にGLAMPINGというのが流行ってきていて、GLAMPINGとは何か言いますとGLAMARAUSとCAMPINGを掛け合わせた造語になってまして、略すると魅力的な(ワクワクする)キャンプとなります。元々自分たちのCampスタイルもこちらで色々準備して手ぶらでCamp出来る感じで、その中で色々イベントをやったんでピンッと来ました。」

とも:「フォレストパークさんのセンターパークという1番良い場所でグランピングテントを出して、手ぶらでCampをやったんですけど、準備も大変で荷物も多くて」
阿部:「最近聞きますよねグランピング!手ぶらでCampが出来て、アウトドアなのにまるで高級ホテルに居るかの様な居心地の良さで、設営・撤去も要らないからアウトドアに親しみがない人でも参加し易いですよね。確かにそうなると荷物が半端ない感じですよね?」
たけ:「基本車が無くて、軽トラを借りて搬入してたんですよ」
阿部:「軽トラ???」
たけ:「前にLARGEさんでグランピングテントを出してイベントをやらせて貰った時に、廃品回収車と間違われましたww」
阿部:「それは間違われますねww」
とも:「そこら辺から色々なフェスを見て来て、元の『フェスをやりたい』という想いと、『もっとアウトドアに親しみがない人にもアウトドアを体験して貰いたい』という気持ちが出て来て。
たけ:「そこで色々な場所を探し始めたんです、ICから15分でフェスやグランピングが出来る場所を」
阿部:「なぜICから15分なんですか?」
たけ:「ICから15分なら県外の方も来易いですし、街場からもそんなに離れてないのでまだ来易い場所なのかなと思いまして」
とも:「あんざい果樹園さんとかにも行って『ここでCampさせて下さい』なんてお願いにも行きましたし、『あれなら中古物件買うか?』なんて話で飯坂の山あり物件を見に行ったり」
阿部:「色々見に行ったんですね」
とも:「行動あるのみだったんでw」
とも:「ある時茂庭ダムの下にそう言えばCamp場があったなと思って、見に行ったんですよ」
阿部:「そこが今回のFOME BASEの場所ですか?」
とも:「はい、そうです。いつもは素通りの所で『あ〜釣り堀のあるCamp場か〜』見たいな感じでオーナーさんに会いに行ったら、道路から見えない奥の所がCamp場で、川も流れてるし、滝もあるし、何よりも木漏れ日が気持ち良い!!」
とも:「『ここだー!!ついに見つけた!!』って感じで急いでたけに報告したら温度感が余りにもあり過ぎて」
たけ:「写真だけじゃ分からないでしょ」
とも:「雰囲気でわかるでしょ!!」
とも:「オーナーさんもご高齢で、何より震災によって客足が無くなっていて、もうどうしようもないって感じだったんですよね」
たけ:「自分たちの想いも震災で困っている人を助けたいというのがあって、そこで福島の自然を発信できて、前の様な福島に戻って貰いたいという感じだったんで、ピッタリだったんです」
たけ:「自分たちの想いを話させて貰って釣り堀とCamp場が併設しているんですけど、2016年の10月からCamp場をお借りすることができて、そこで手ぶらでCampを体験して頂きました。」

たけ:「その中でもただCampを楽しむだけじゃなく、自分たちは自然と共に生活している。今の生活が当たり前になっていると思いますが、改めて火の大切さ、水の大切さを知って貰う『Way Of Outdoor Life』というイベントもやってきました。

阿部:「どういった意味で、具体的にはどんなことをしてきたんですか?」
たけ:「アウトドアを通じて生活の術を学んで欲しいっていう想いがあって、ナイフだけで火を起こしたり、山から流れる水を飲んだり。普段ならコンロがあって捻れば火が出て、蛇口からも水が出て。当たり前だけど、それって当たり前じゃないことなんですよ」
とも:「震災があってガスも止まって、水も出なくなった体験をして、改めて火の大切さ、水の大切さを痛感しました。トイレ流すのも18ℓの水を使うんだ!お風呂に入るにもこんなにも水を使うんだとか」
たけ:「震災を経験したからこそ、大切さを痛感しましたし、何よりも人の助け合いの気持ちが本当に大切なんだなって気付かされました」
とも:「元々本来人間は助け合って生きて来ました。近所の人たちが繋がっていて地域を守って、子どもの面倒を見て、そこでダメなことはダメとちゃんと教育して。」
たけ:「それが段々コミニュケーションが希薄になり、他人は他人といった考え方が根付いて疎遠になって」
とも:「だから今の世の中平気で人を殺したり、戦争が起こったり、地位や名誉を競い合ったり。そんな社会に疲れて自殺しちゃったり。人は既に沢山の幸せを持っているいることに気付かなくなっていると思うんですよ」
たけ:「自然の中では人間は無力だし、助け合って生きていかなければ何も出来ません」
とも:「だからこそ、今そういった場所が本当に必要なんだと想って、今回FOME BASE
というCamp場を創ったんです」
震災によって偶然にも同じ想いを持って出逢った二人
故郷の為に何かしたい。漠然とした日々を送りながら、出逢う人によって色々な景色に気付かされ、自分たちを表現する場所に出逢えた。
阿部:「今後のFOME、FOME BASEのビジョンはどんな感じなのですか?」
たけ:「共通しているのは『自然と繋がろう』というのがあって、FOMEはアウトドアブランドとして福島県産材の木や作り手繋いでアイテムを作って、そしてFOMEオリジナルのテントを作りたいと想ってます。」
とも:「FOMEの意味は 『福島の 自然で 繋がりを創る』という想いがあって、このFOME BASEを拠点としてアウトドアに親しみがない人に、アウトドアの楽しさを感じて貰って、人がどんどん繋がっていく場所にしたいと想います。」
たけ:「そしてその繋がりがどんどん広がって、点と点が縁になって世の中がもっと良くなればと想います」
とも:「震災を経験して沢山の人に助けられました。その繋がりを何か恩返しをして、そして福島がもっともっと盛り上がって、人が集まる様な場所にしたいと想います」
阿部:「これからが本当に楽しくなりますね!!」
たけ・とも:「自分たちとしてもまだまだ未熟で、分からない事だらけですが人生の『再出発』を掛けてこのFOME、FOME BASEをやりたいと思いますので、宜しくお願いします」
そんな場所 FOME BASEが4月22日OPEN
ここから、これから始まる。
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